外食・中食・内食
「外食(がいしょく)」とは、食堂やレストラン等へ出かけて食事をすることをいいます。「内食(ないしょく、うちしょく)」とは、外食の対語で、家で素材から調理したものを食べることをいいます。
 一方、「中食(なかしょく)」とは、外食と過程での料理の中間にあり、惣菜や弁当などを買って帰り、家で食べること、あるいはその食品のことをいいます。

 近年は、単身世帯の増加や女性の雇用者の増加等を反映して、中食・外食における消費が増えており、2003年の調査では、外食産業全体で25兆円以上、中食産業で約6兆円となっています。特に、中食は、核家族化、個食化、家庭での料理の簡単さ、外食ほど経費がかからないことなどから全体として外食市場が縮小する中でも順調に伸びています。

 中食のタイプとしては、@スーパー、コンビニ、弁当チェーン、デバ地下などで売られている弁当・調理済み食品・惣菜などの「テイクアウト」、A宅配のピザ・中華・寿司などの「デリバリー」、B自宅や特定の場所で調理をしてもらう「ケータリング」の3つがあります。

 外食や中食に携わる食品業者は、食材に対して、安定した品質・低価格・年間を通しての安定供給などを求めます。日本の農業は、そのようなニーズに対して必ずしも十分には応えられず、食品業者は、いきおい輸入品に頼るという状況になっています。このことが、食料自給率低下の一因になっているといえます。
※そのような情勢を反映して、2005年7月28日「外食における原産地表示に関するガイドライン」が閣議決定されています。